V模擬の偏差値の見方とは?換算表をチェック!

V模擬を受けた後に確認すべきポイントはいくつかあります。単純に模試の点数や順位を見るだけでなく、偏差値を見ることはとても重要ですね。といっても、換算表がそもそも何を意味しているのかが分からない、見方が分からないということもありますね。

そこで本記事では、

  1. V模擬の偏差値&活用法
  2. 偏差値換算表の見方
  3. 志望校を絞り込む流れ

について徹底解説します。

記事の監修者
この記事を書いた人(よし)

よし

  • 学習系Webライター
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目次

V模擬の偏差値について

V模擬の偏差値について

V模擬では、受験した人に解答や点数などのデータと共に、偏差値を提供しています。偏差値は、受験対策をするためにとても大事な指標となりますね。そのため、偏差値とは何か、V模擬の偏差値はどのように見たらいいかをチェックしてみましょう。

そもそも偏差値とは?

そもそも偏差値というのは、模試などの試験を受けた人たちの中で、自分がどのくらいの場所にいるのかを見るための指標です。偏差値の出し方としては、テスト全体の平均点を偏差値50とするところから始まりますね。そして、その平均点よりも高い点数になると、偏差値もそれに伴って上がっていくことになります。もちろん逆もあって、平均点よりも低い点数を取ると、偏差値が50から下がっていくことになるわけですね。

こうしたことから、偏差値が50となれば、受験者全体の中で自分はちょうど真ん中の位置にいると判断できます。50よりも高ければ平均以上、50より下であれば平均以下ということですね。

V模擬の偏差値の範囲

偏差値は試験によって、ある一定の範囲内で表示されるようになっています。V模擬の場合は、25から75までの範囲で偏差値を示す仕組みが採られていますね。その中間である偏差値50は、常に全体の平均の場所にいることを示しています。そして、偏差値75となれば、その試験におけるトップとなったことを意味していますね。逆に、偏差値25となってしまうと、V模擬で最低得点を取ってしまったということですね。

偏差値を見る際の注意点

このように、偏差値は全体の中での立ち位置を示し、高いほうが良いことになります。ただし、あくまでも偏差値は、その1回の試験のみの成績による数値だということに注意しましょう。たいていの場合、模試を受験したタイミングによって、偏差値が上下するものです。受験者数や受験者のレベルは毎回変わってきますし、自分の調子も上がったり下がったりするからです。また、V模擬の場合は実施する回によって出題範囲が変わってきますので、得意不得意によって点数も変わってくるものです。

そのため、一番偏差値が高い時、逆に一番低い時のみを見るのは危険です。V模擬では、「Vもぎ成績表」というものを渡してくれます。この成績表の中には「偏差値の推移と平均値」という欄があるはずです。大事なのは、偏差値の平均値を見ることですね。それが自分の実力だと考えて、その後の受験対策に生かすことで、確実な入試につなげられるでしょう。

V模擬の偏差値の活用

V模擬の偏差値の活用

V模擬では毎回偏差値を出してくれますので、上手に活用することで、効果的な学習計画を立てられ、志望校を無理のない範囲に絞り込むことができます。具体的にどのように活用していったらいいかをこの部分で解説していきます。まずは、V模擬の偏差値が、どのくらいの点数や順位に相当するのか、換算表をチェックしてみましょう。

V模擬偏差値の換算表

V模擬偏差値を、都内全体の受験者の中での順位に換算してみることで、より志望校の絞り込みができるようになりますね。もちろん、年によって受験者数が変わってきますので、換算表の数値はあくまでも目安と考えてチェックしましょう。

都内の高校受験者つまり中学3年生は、例年7万人超となっています。そこから、偏差値と都内順位を換算して考えることができます。たとえば、偏差値50はちょうど中間となりますので、3万7,000位から8,000位くらいということになります。偏差値40だと、6万4,000位から5,000位くらいですね。偏差値60になると、1万2,000位から3,000位程度というところですね。

偏差値を点数に換算すると、どのくらいになるかについても見てみましょう。これも年や実施回によって差が出ますが、偏差値50だと5教科合計で250点くらいという傾向が多いですね。偏差値40の場合は、合計165点くらいというところです。偏差値60になると、5教科で335点くらいは取ることになりますね。

偏差値で志望校を考える流れ

上記のように、偏差値は試験ごとに変わってきますので、平均値を見ることが大事です。目安としては、自分の偏差値平均値のプラスマイナス3くらいで判断することができますね。その上で、それぞれの学校に対応する偏差値と自分の数字を比べることができます。もしくは、上記の換算表などを参考にしながら、志望校の倍率と順位を比較して考えることもできるでしょう。

志望校ごとの合格基準は、偏差値を比較した場合に、合格率が60パーセント以上ある場合になります。この判断をどのようにするかですが、志望校の偏差値と自分の偏差値を比べて、3以上の差を付けて自分の偏差値が高いのであれば、安全圏内にいると判断できます。逆に、3から5くらい低いようであれば、いわゆる「チャレンジ校」と見て、確実ではないものの、トライできる圏内にいると考えることができますね。こうして、志望校を絞り込んでいけるわけです。

V模擬偏差値の注意点

V模擬の偏差値は精度の高いものであるのは確かです。しかし、注意したい点もあります。

まず、V模擬にはいくつかの種類があるということですね。都立高をターゲットにしたもの、私立や国立をメインにしたものといった違いがあります。当然、それぞれの種類によって受験者の層が変わってきて、全体の学力レベルも変わるわけです。そのため、偏差値はあくまでも、そのV模擬タイプの中での話ということなのです。全体のレベルが低めの模試では偏差値が良くても、ハイレベルの模試を受けるとしたら偏差値はぐっと下がることになりますね。

こうしたことから、ある程度自分の志望校の範囲を決めておくことが大事です。そして、それに見合ったV模擬を受けることで、より自分の入試に合った偏差値となるわけです。

V模擬がしめす合格基準について

V模擬がしめす合格基準について

V模擬では、各データに加えて合格基準をしめしてくれます。少なくとも首都圏の高校に限って言えば、受験者数が非常に多い模試ですし、このエリアの入試傾向をしっかりと押さえて出題しているので、精度は高いものと言えますね。そこで、V模擬の合格基準はどのような方法で出しているのか、どのように入試対策として利用したらいいのかを解説していきます。

V模擬における合格基準の考え方

V模擬では、合格基準をSからEまでの6段階に分けて付けています。合格の確率をそれぞれのアルファベットで表していて、Sは合格率が90パーセント以上、Aは80パーセント以上あるという基準で表記しているのですね。Bは60パーセント以上としていて、これが上記でも示されている合格基準となります。つまり、Bを取っておけばひとまず安心できるということでもありますね。そして、Cは40パーセント以上、Dは20パーセント以上、Eは19パーセント以下となります。

この基準を見れば、ある程度の合格の可能性を探ることができるでしょう。ただし、その時々で不確定要素が出てきますので、合格基準だけで判断することはできません。たとえば、年によって高校の倍率が変わってくることがあるものです。例年とそう変わらない倍率であればいいのですが、メディアなどで取り上げられたなどの理由で、たまに急に特定の高校の倍率が上がることがあります。その年に急激に高倍率になってしまうと、成績表で出ている合格基準よりも低めに見積もる必要が出てくるわけですね。

志望校を変えるかどうかの判断

模試によって出てきた偏差値と、志望校の基準が大きく違う場合は変更したほうがいいと判断できますね。とはいえ、偏差値は学習状況によって大きく変わってくるものです。特に、中学3年生でも夏休み前であれば、入試に至るまでにかなり偏差値が伸びることも十分あり得ますね。また、実施回の出題範囲が苦手分野のところだと、点数が伸びないということもあります。そのため、1回の偏差値だけで、すぐにもともとの志望校を諦める必要はありませんよ。

V模擬の良いところは、1年のうちに4回の模試が実施されることです。2回目の模試も受けてみて、どのくらいの偏差値の伸びがあるのかを見てみましょう。順調に偏差値が上がっているのであれば、上手に学力アップできている証拠ですので、合格の可能性が見えてきます。また、苦手分野を克服するだけで、ぐっと点数が上がる可能性もあります。一方で、3回目になってもC以下の場合は合格の確率がぐっと下がるので、変更を検討したほうがいいかもしれませんね。

もう一つのポイントは、内申点も考えるということですね。V模擬の学力判定では内申は考慮されていません。少なくとも公立校では学力メインの判断となりますが、それでも内申点も選抜基準となります。そのため、内申がどの程度かということも総合的に考えて、志望校の変更を決めるといいですね。

まとめ

まとめ

模試の結果を上手に生かすには、偏差値のことを理解する必要があります。偏差値は試験における全体の中での自分の位置を示すものであり、偏差値50が平均ということになります。V模擬では毎回偏差値が示されていて、25から75の間で記されています。そして、偏差値と一緒に、学力判定がAからEで示されます。この2つをベースに、志望校をじっくりと絞り込んで、受験を成功させてくださいね。

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