東京都や千葉県の中学3年生の多くは、「V模擬」や「S模擬」を受験しますよね。
では実際にうけるなら、どっちを受けるべきなのでしょうか?
そこで本記事では、
- V模擬とS模擬の特徴
- それぞれの模擬がおすすめな人
について解説します。
【この記事がおすすめな人】
- V模擬とS模擬、どちらを受けるべきか迷っている
- V模擬とS模擬をうけた人の口コミを知りたい
よし
- 学習系Webライター
- 高校受験を経験
- 得意教科は数学と英語
- 執筆に携わった記事は数百を超える
では早速みていきましょう。
V模擬・S模擬とは
受験生が自分の学力を把握する良い機会となるのが模擬試験です。どの模擬も似たような印象を受けますが、実際には各模擬試験によって違いが見られます。自分に向いている模擬を知るためには、まずそれぞれの試験の内容を確認しておく必要があります。
V模擬とは?
模擬試験の定番とも言えるV模擬は、進学研究会が実施している試験です。とくに、東京都と千葉県で広く実施されていることでよく知られています。公式発表によると、年間受験者数は26万人以上と言われており、毎年多くの受験生が利用している様子がうかがえます。
V模擬を大きく分けると、4つの種類があります。都立高校の受験を目標としている生徒を対象にした「都立Vもぎ」、都立高校のなかでも独自の問題を出題する高校を志望している生徒を対象とした「都立自校作成対策もぎ」、千葉県の県立高校への受験を想定した「県立Vもぎ」、私立・国立高校を第一志望としている生徒を対象にした「私立Vもぎ」です。
つまり、V模擬を受けようと思った時には、自分がどのタイプの高校を第一志望にしているのかを確認したうえで、もっとも向いた試験を選ぶことになるわけです。
V模擬のくわしい説明は、以下の記事も参考にしてください。
S模擬とは?
V模擬とよく比較されるのがS模擬です。こちらは新教育研究協会によって実施されている模擬試験です。年間の受験者数の正確な数字は明らかではありませんが、V模擬よりはやや少ない程度とされています。ただし、近年になってかなり追い上げており、V模擬に迫るレベルに達しているとも言われています。
このS模擬は千葉県の高校受験対策として実施されていますが、S模擬の特色としてよく挙げられるのが、本番の試験に近い形で出題されることです。出題形式では千葉県公立高校の入試問題と「そっくり」であることが大きな売りとなっており、国語の聞き取りと作文のテストにおいても同じ形式で出題されます。文字どおり、千葉県の県立高校の入試試験を疑似体験できる形になっているわけです。
V模擬とS模擬の違い|どっちがいい?
これらV模擬、S模擬の特徴を知ったうえで、違いを確認して、自分にとって本当に必要な模擬試験を選ぶ際の判断材料としましょう。
ポイントは、「どっち優れている」ではなく、「どっちが向いているか」です。無理に優劣を判断するのではなく、あくまでもそれぞれの違いを確認し、見極めましょう。
試験内容の違いの前にまず受験料が気になる、という方もいらっしゃるかも知れません。V模擬は、都立自校作成対策もぎ(5400円、以下すべて税込)以外は4600円です。S模擬は4800円となります。駿台模試は各試験ごとにかなり価格が異なり、中3生を対象とした「全国駿台模試」で7500円前後となっています。詳しい受験料については、念のため公式サイトで確認しておきましょう。
なお、V模擬とS模擬に関しては、3回以上まとめて申し込むと割引が適用される制度も用意されています。V模擬の場合には「Vもぎ回数券」の名称で1回につき400円引き(ただし、料金が異なる都立自校作成対策模擬は対象外)、S模擬の回数券では3枚以上からの購入でやはり400円引きとなります。S模擬の回数券は友達など他の受験生とシェアできるので、おトク度が高いと言えそうです。
受験料の点から言えば、V模擬とS模擬はほぼ同水準となります。
志望校の違い
大きな違いとして、それぞれの試験がメインのターゲットとしている志望校の種類が挙げられます。V模擬の場合は都立高校と千葉県の県立高校がメインとなっているのに対して、S模擬は基本的に千葉県の県立高校がメインとなっています。
したがって、住んでいる地域や学年といった非常にシンプルな理由で、これら2つの模試の向き・不向きが決まる面が出てくるわけです。千葉県の県立高校への受験を目標としている受験生はV模擬かS模擬が向いていることになりますし、都立高校の受験を検討している受験生はV模擬が適しています。
とくに、V模擬とS模擬は千葉県の高校への入試対策として位置づけている点で共通していますから、都立高校の受験対策として利用できるかどうかが大きな違いとなるでしょう。
試験の実施環境の違い
試験をどのような環境で受けるのかも大きな違いとなります。模擬試験の大きな目的のひとつとして、「試験慣れをする」点が挙げられます。試験会場ならではのピリピリした雰囲気に慣れておくことで、本番の際に本来の能力を発揮できるよう目指すわけです。
この試験の実施環境においては、V模擬・S模擬ともに各地の高等学校(大学が会場になることもあります)で実施されます。
例えば、塾で試験を受けるのと学校で試験を受けるのとではかなり雰囲気も変わってきます。より実際の試験に近い環境となると、学校のほうが向いていると言えるでしょう。馴染みのない学校、それも中学生が高等学校で試験を受けるとなると、アウェー感が非常に強い環境での試験となります。こうした環境に飲み込まれることなく、日頃の学習の成果を出すことができるか、先述した「試験慣れをする」という点で、非常に大きな意味を持つと言えます。
なお、実施の頻度に関しては各模試ごとに大きな違いはなく、ひと月~隔月に1回くらいの頻度で実施されています。ただし、実施期間はそれぞれの試験ごとに若干の違いが見られ、もっとも早く始まるのがS模擬とV模擬の「都立Vもぎ」で6月からとなっています。
もちろん模試をたくさん受ければいいというわけではありませんが、慣れない会場だと緊張しやすいと思うならば、受ける機会が多い模試をメインにしてみるといいかもしれません。
難易度の違い
模試の違いにおける最大のポイントとも言えるのが難易度です。しかし、必ずしも「V模擬が難しい」「S模擬が難しい」といったレベルの違いはありません。
V模擬・S模擬ともに広範囲の受験生を対象としていることが特徴です。そのため、受験生のレベルによっては、どちらかが難しいと感じる可能性もあります。
どちらも難易度(偏差値)に大差はありませんので、志望校の違いをメインに、どちらを受けるか判断するといいでしょう。
S模擬・V模擬の試験に向いている人の特徴とは?
それでは、どの模試がどんな受験生に向いているのかを見ていきましょう。
都立高校を目指すならV模擬
難関校の中でも、自校作成の試験を実施している都立高校の場合は、専門の模試を用意しているV模擬のほうが適している面もあります。それに、V模擬は自校作成の試験だけでなく、広く都立試験対策を目的とした模試をメインにしていますから、難易度を問わず。都立高を目指している受験生にはV模擬が向いているということになるでしょう。
千葉県の高校受験を目指している人はS模擬一択?
一方、S模擬は千葉県の高校、とくに県立高校対策にメインに実施されているため、これらの高校への受験を考えている受験生にはもっとも適した選択肢となるでしょう。
ただし、先述したように、V模擬は千葉県の高校受験を対象にした模試も実施していますから、必ずしもS模擬だけに絞るのではなく、状況に応じて両方を受けながら、現在の学力や合否判定、苦手教科などの確認に有効に活用してみるのもよいかもしれません。
合格者の声と体験談
V模擬やS模擬の試験を受けた多くの受験生たちは、合格後にその経験を語ってくれます。これらの声や体験談は、これから試験に挑む受験生にとって非常に参考となるでしょう。以下に、実際の合格者たちの声をいくつか紹介します。
「V模擬の問題は非常に実践的で、実際の試験の雰囲気を感じることができました。模擬試験の問題を繰り返し解くことで、自信を持って本番に臨む準備ができました。」
「S模擬の問題はやや難易度が高く、本番の試験よりも厳しいと感じました。しかし、そのおかげで本番が楽に感じることができ、余裕を持って解答できました。」
V模擬もS模擬も受けましたが、それぞれの模擬試験の特色を理解することで、異なる視点から問題に取り組む力がつきました。特に、V模擬ではタイムマネジメントの重要性を学び、S模擬では深い理解力が求められることを実感しました
「子供がV模擬とS模擬の両方を受けたことで、試験に対する不安が大幅に減りました。模擬試験を通じて自信を持ち、確実に成長している姿を見ることができました。」
これらの体験談は、V模擬やS模擬に挑戦しようとしている方にとって、非常に価値のある情報となるでしょう。成功者の声を参考に、自分に最適な準備方法を見つけ、試験本番に向けてしっかりと準備を進めてください。
V模擬とS模擬のよくある質問Q&A
VもぎとSもぎに関するよくある質問と回答は、以下の通りです。
会場受験 | 詳しい日程【最新情報】
V模擬とS模擬、どちらを受験するか決まったら、日程を確認してスケジュールを調整しておきましょう。
進研Vもぎ詳しい日程
詳しい日程については、「進学研究会」の公式サイトで確認できます。
総進Sもぎ詳しい日程
総進sもぎ詳しい日程 は、「総進図書」の公式サイトで確認できます。